スター農家ラボ(ブログ)

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スター農家プロデュース事例【鈴木農園さま】

売上2億円のその先へ!
戦略の再整理と方針を可視化し事業拡大を支援。


​​​​​​​鈴木農園さまとの出会い

売上2億円は達成したけれど……。「もっと上へ向かいたい」想いが繋げた出会い。

鈴木農園さまは、40年以上にわたりイチゴの栽培、販売をされています。
売上3,000万円弱のときに就農された鈴木農園さま。そんな私たちは弊社の主催するセミナーで出会い、鈴木農園さまの事業拡大に向けて協力させていただくこととなりました。

プロデュース前の課題

目標売上を達成したその先を、どう進むか。
セミナー当時、鈴木農園さまは既に売上2億円を達成。売上としては成果を出していたものの、「ここがゴールで良いのか?」と疑問を持たれていた鈴木農園さま。より高みを目指すため支援を行うこととなりました。

プロデュースのポイント

鈴木農園さまは売上を伸ばすことを目的においていません。
事業を拡大し、イチゴ業界の課題を解決することが目的と捉えています。クロスエイジでは、事業拡大の道筋を可視化することを支援しました。

①PDCAがまわる組織づくり支援
事業拡大に向け、まずは社内体制を整える

計画(P):クロスSWOT分析を行い、中期的な経営計画を立てました。
実行(D):評価制度を整え、業務分担と行動目標を明確化しました。
      また仕事に向き合う姿勢の統一や年度数値計画を取り決めました。
評価(C):データの活用はすでに鈴木農園さま独自の方法で取り組み済みでした。
改善(A):以上のサイクルを回し戦略の再整理を行いました。

②人材確保

③事業構想の策定
長期的な事業計画を立案し、今後のイメージをつける

戦略が整ったら次は事業構想を練っていきます。長期的な事業構想とストーリー戦略を立て、今後やるべきことのイメージをつけていきました。

鈴木農園さまの戦略ポイント

①量の年間平準化 + 10月・11月・6月にも出荷できる強みを活かす

鈴木農園さまの端境期に出荷できる強みを生かし、一般的に出荷が少なくなる時期に率先して他の農家が出荷できない6月・10月・11月にイチゴを出荷する仕組みを作りました。

流通がない時期は仲卸さんに融通をしてもらったり、業界を通じて協力しあえる関係性を作り上げています。需要が高いので決して価格が安くなることもありません。供給過多のときも、静岡県産というイチゴに強い産地を利用し価格設定をしていきます。


②作業を平準化し、従業員の安定を図る

イチゴ栽培では出荷時期の前倒しを狙い、作型を前進させることがあります。鈴木農園様にも、工程を前倒しすることを提案しました。イチゴ農家は社員を増やしても、後々に独立していく傾向があります。今後の事業拡大のためには従業員を安定させたいところですが、今までの作型では仕事がない時期がでてきます。そこで、作業を平準化させることで、仕事がない時期を減らしています。
また、生産性を上げるために機械化を進めました。業務用の重量選別機やラップ機の導入を行い、パッキングから出荷までの工程の流れの効率化を図りました。


成功のポイントは鈴木社長のアドバイスにすぐ取り組む行動力。自分でスケジューリングしながら取り組む愚直さが成功に繋がりました。こちらがお伝えしたことを社内でも共有していただきながら取り組むことで、円滑なプロデュースを行うことができました。

こちらから伝えたことをただ実行するだけでなく、自身でもPDCAを回し自発的に行動できると成功率もグンとアップします。そんな農家さまと共によりよい形を目指し伴走したいとクロスエイジは考えています。

これから目指す姿

将来は世界へ進出!行動力を武器に目標に向かって突き進む。

鈴木農園さまは、今後どんどん事業を拡大していく予定です。2025年には観光農園やカフェのオープン、2028年ころに多拠点展開、2030年ころにはイチゴの供給対体制を整え、イチゴの世界ブランドの設立を目指しています。鈴木農園様の、どう現場に落とし込むか考える力と行動の早さあってこその結果だと考えます。

一定の売上を超えると、どこを目指すべきか分からなくなることがあります。クロスエイジではそういった農家さまが、どこを目指していくのか、どんな姿をめざすのかコンサルティングしていきます。今後も、成長中の農家さまがより発展していくことに貢献していきます。


                      (執筆:たかたゆり  /編集:林春花・ ひのりほ)

藤野 直人
藤野 直人
株式会社クロスエイジ代表取締役/農業総合プロデューサー

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