スター農家ラボ(ブログ)

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スター農家プロデュース事例【おとべ農産合同会社さま】

商品価値を活かした販路開拓。市場価格に左右されない販売を実現!


おとべ農産さまとの出会い

親子で農業を営む、産地で有数の長芋農家。

おとべ農産さまとの出会いは、青森県東北町役場からのご紹介がきっかけ。
親子で農業を営み、JAゆうき青森主催の「おいしい長芋決定戦」でグランプリを受賞し、県内でも有数の長芋生産者です。父の英夫さんは、当時からJAゆうき青森長芋部会長を務められていました。

東北町の農家団体が九州まで視察に来てくださったことを機に、本格的におとべ農産さまと関わりを持つようになりました、部会長の代役としてお越しいただいた息子の暁さんは、当時、就農して間もないころでしたが、クロスエイジの営業メンバーと意気投合。おとべ農産さまの長芋を、ぜひクロスエイジでも取り扱いたいとご相談させていただきました。

プロデュース前の課題

反収が少ない新品種の販売先を模索していた。

おとべ農産さまが扱っていた新品種の長芋「ネバリスター」。もとから栽培していた長芋よりも反収が少なく、農協で販売しても利益率が低いことが課題でした。そのため、「ネバリスター」を価値ある作物として、高単価で販売できる販路を開拓していく必要がありました。

プロデュースのポイント

①流通プロデュース

商品特性に合わせて販路開拓。販売先へアピールできる商品提案書も作成。

まずは、西日本のスーパーを中心に販路を拡大。クロスエイジが取引している180件ほどの販売先の中から、高単価なものを扱っているスーパーなどへ営業活動を行いました。クロスエイジでは、農協にはない営業機能を補うことが可能です。

営業時には、規格や出荷可能時期など、商品のあらゆる情報が一目で分かる商品提案書を作成して、卸先のバイヤーさんにご説明いたします。

②商品プロデュース

他商品と差別化するべく、魅力を伝えるパッケージやPOPを作成。

店頭で価値を伝えるためには、他商品と差別化する必要があります。そのため、パッケージや外装に貼るシール、店頭で販売する際に活用いただけるPOPのご提案も併せて行いました。
また、販売先のあらゆるニーズに対応するべく、さまざまな規格を用意。サイズはS〜M、L〜2Lの2パターン。納品時の状態は、泥つき、泥なしの両方で対応するようにしました。

③生産者プロデュース

内部体制強化、経営計画作成、事務作業の効率化…多方面から農業経営をサポート。

農業経営においては、事業拡大のために実行体制の強化を行っています。評価制度、給与テーブル、給与アップ項目の作成、また組織図や業務分担と行動目標の整理も行っています。

また、売上規模5,000万円、1億円、3億円のタイミングで、壁にぶつかると言われている農業。現在、おとべ農産様では売上3億円達成のために、中期経営計画や長期事業構想の作成を進めております。クロスエイジには、それぞれの壁を乗り越えるノウハウを蓄積していますので、農家さんの成長のフェーズに合わせてのご提案が可能です。

そしてスター農家クラウドの受発注を活用。受注、予定出荷表、納品書・請求書を一括で管理し、データ入力作業を効率化。クロスエイジのカスタマーサクセスによる定着支援も行なっています。

プロデュースによる変化

「ネバリスター」は出荷量の増大により作付け規模を拡大し、主作物を長芋から移行されています。また、長芋は店頭価格が相場の価格に左右されやすい一方で、「ネバリスター」は固定の価格で販売を実現しています。

また、降雪のシーズンにも周年出荷できるように貯蔵設備の増強、出荷数拡大のために周辺農家との協力体制の構築、長芋をカット加工しての出荷など、さまざまな取り組みなどもスタートされました。

「農家の社会的地位の向上」に努めたいと語る代表の乙部暁さん。
これからのおとべ農産とクロスエイジは二人三脚で明るい農家の未来を創っていきます。


(執筆:橋本恵梨奈/編集:ひのりほ)

藤野 直人
藤野 直人
株式会社クロスエイジ代表取締役/農業総合プロデューサー

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