スター農家ラボ(ブログ)

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スター農家プロデュース事例【奥松農園さま/宮崎太陽農園さま】

売上約8,000万円アップ!
クロスエイジだからこそできる柔軟な商品規格や売値設定。
数値化経営で叶った、流通システム強化の秘訣とは?
​​​​​​​2年間で約8,000万円売上アップ!


奥松農園さまとの出会い

17年来の長期に渡るパートナー。

奥松農園さまとは、2006年に宮崎農業法人協会にて紹介を受け、出会いました。クロスエイジ創業直後から長いお付き合いをさせていただいています。

プロデュース前の課題

新品目の販路開拓は難しい。

もともとはミディトマトを生産しており、好評を得ていましたが、収益拡大のための販路開拓が課題でした。しかし、高い栽培技術が必要なため、生産が追いつかず販路開拓を進めることが困難に。
そこで、当時需要が拡大していたアイコトマトの生産に移行しました。
年々アイコトマトの生産が増加していきましたが、新しい品目のため販路が多くありません。
そこでクロスエイジがアイコトマトの販路開拓を手伝う運びとなりました。

プロデュースのポイント

①流通プロデュース

クロスエイジ独自の販路開拓で、売上約8,000万円アップ。

2010年から2015年にかけて、奥松社長が新しく設立された宮崎太陽農園さまも含め、量販店や商社を中心に販路開拓プロデュースを行いました。
次第に売上は上がっていき、2018年8月時点でクロスエイジとの取引だけで約8,000万円まで伸びていきました。

②商品プロデュース

商品規格から売価設定まで、時代のニーズを汲んで総合的にプロデュース。

トマトの販売グラム数は200gが主流です。トマト農家で課題となるのがトマトの価格設定。200gでスーパーの店頭売価が198円を超えると売れる数量が減少しますが、逆に198円以下では農家手取りが不足し、利益になりません。
そこで奥松農園さまのアイコトマトに対し、クロスエイジは120gの規格を発案しました。高品質の物を少量ずつ食べたいといったニーズが広まり、個食や小売りの需要が高まっていたこともヒットする要素となりました。

120gでも質素に見えないよう、カラフルで目をひくPOPやパッケージの作成、農家のこだわりをきっちり言語化したキャッチコピーをいれ、工夫しました。

また、料理に彩りを添える食材として、カラフルトマトがトレンドなこともクロスエイジはいち早くキャッチ。消費者は単色のトマトだけ欲しいのではなく、カラフルな色味で料理に彩りを加えたいだろうと顧客ニーズを捉え、多彩な色が一つにまとまったパック商品をパートナー企業とともに考案・展開。
結果、消費者が選択できるレパートリーが増え、売上増加に繋がりました。

このように商品や売価を総合的にプロデュースできるのがクロスエイジの強みです。

③生産者プロデュース

新規会社設立も全力伴走。

2009年に奥松農園さまと東京にあるIT企業、シーイーシーさまの共同出資で新しく「宮崎太陽農園」を設立されました。生産に集中できるよう、クロスエイジは販路開拓をここでも全力でサポート。
結果、供給力がアップし規模拡大が成功しました。

数値化経営で流通システムを強化、生産者と同じ目線でロジカルに伴走支援。

流通システムを強化できるよう、数値化経営を導入しました。
数値化経営とは、トマトの収量予測マニュアルを基に数値化されたデータを用いて収量予測を行い、価格設定を行うことです。

具体的には、トマトは花が咲いたあと、積算温度が1000℃になると出荷できるタイミングになります。なので「トマトの花がいつ咲いたか」と「毎日の温度」が記録されていれば収量予測が立てられるのです。

このデータを活かし、卸先に直接営業できるクロスエイジだからこそ、需要と供給のバランスを見極めた価格設定が可能です。例えば、収穫が少ない年末から春にかけては、単価を上げる。逆に多く収穫できた時期は、価格を調整して出荷量を増やすなど、一般的な契約に比べ柔軟な価格設定を設計できることがクロスエイジの大きな強みです。クロスエイジは生産者さまと連携体制を強化して、日々伴走支援を行っています。

プロデュースによる変化

幅広い販路開拓や、世のニーズや顧客心理を鋭く分析し生まれた商品、そして数値化経営で着実に事業を発展させている奥崎農園さまと宮崎太陽農園さま。
さらに、奥松社長が2016年に新しく奥松農園くにさきを設立され、ご子息が責任者として就任されました。後継者育成の観点より、そちらのコンサルティングにもお任せいただくようになりました。
クロスエイジも創業18年、親子二代に渡り、長期的に農家さまのサポートができることに身の引き締まる想いです。


                         (執筆:綾尚世 /編集:林春花・ ひのりほ)

藤野 直人
藤野 直人
株式会社クロスエイジ代表取締役/農業総合プロデューサー

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