スター農家ラボ(ブログ)

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眠っている農協データを活かせ!数字の見える化が導く販売戦略への第一歩

こんにちは。新卒カスタマーサクセス担当の明石です。

今回は、各農家様でオーダーメイドに近い形でご支援している事例を農家様の声と共にご紹介する第2回目です!

今回は、多くの農家さんが出荷している【農協】のデータの見える化に関する支援事例をご紹介したいと思います。
皆さんの中にも「農協から送られてくる販売代金精算書をクリアファイルに保管」するだけで「農協データが眠った状態」になっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
近年では販売単価は維持のまま生産コストのみ上昇傾向で生産者側の利益だけが減っている状況です。これまで以上に販売施策(単価アップ、重点顧客の選定、商品の改廃)が農業経営における重要度が増しています。そのため、定期的(最低月1回)に事実ベースで数字を観察していくことが、重要なアクションの1つだと思っています。

その第一歩として、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです!

目次[非表示]

  1. お客様の声 | 導入前の課題
  2. 伴走支援の内容➀農協の販売データをデータでもらってプログラム処理する
  3. 伴走支援の内容➁販売代金精算書を効率的に入力する体制を作る
  4. 蓄積した農協データの活用方法
  5. お客様の声 | 導入後の効果・今後の展望
  6. さいごに

農家様紹介


お客様の声 | 導入前の課題

①農協出荷分は入金金額ベースでしか金額を把握していない。
 販売手数料などを差し引かれる前の販売単価が分からない。
②販売代金精算書が眠った状態になっているので、半月や決算時にしか売上が把握できていない。
③どの品目・階級がどれくらい販売できたかなどの細かい売上の把握ができていない。
➃販売代金精算書をExcelに入力していた時期もあったが、大変で続かない。

伴走支援の内容➀農協の販売データをデータでもらってプログラム処理する

こちらは、K.TFarmさんの事例です。
私たちが農協出荷している生産者のデータ化を支援するときに、まず依頼することは「農協担当者に前月の販売データを翌月15日までにデータでもらえるか確認する」です。
理由は、農協の出荷データは農協が販売精算通知書を作成するために記録蓄積されているからです。今のところ感覚値ベースで、3割ぐらいの農協が生産者のデータ送付依頼に対応してくれています。農協データを活用したい方はダメもとで聞いてみてください!
農協の販売データをスター農家クラウドに蓄積するフローは、以下のようなフローでやっています。


上記フローを運用するメリットは、入力の手間がかからず農協データを利活用する体制ができることです。毎月1回5分程度で農協データのデータ化処理が終わります。

伴走支援の内容➁販売代金精算書を効率的に入力する体制を作る

こちらは、西本農園さんの事例です。
残念ながら農協に販売データをデータでもらえないときは、地道に入力するしかありません...。
②のパターンの支援フローは以下の通りです。


このパターンは生産者自身でデータ入力の運用体制ができるまでに、1~3か月かかるイメージです。この期間は月2回30分のミーティングを最大3か月繰り返します。
こちらの運用パターンで推奨しているのが専任の入力担当者を決めて頂くことです。
入力作業は1回あたり5分~10分と地味にかかります。これまでの支援実績でいうと、入力担当者を決めて行う方が運用定着がスムーズです。理由は経営者が入力すると、他業務で忙しくなった場合に入力作業の優先順位が下がるためです。

また、品種や規格が多い品目では膨大な入力工数を要するので、クロスエイジでの代理入力も有料オプションでご活用いただくことも可能です。

蓄積した農協データの活用方法

スター農家クラウドに農協の出荷データがたまる体制作りができたら次は活用フェーズです。

ダッシュボードを活用してデータを見える化、販売施策のアクションを行っていきます。


ダッシュボードの詳細はこちら▶眠ったデータで経営分析!データ連携の取り組みとは?

お客様の声 | 導入後の効果・今後の展望

①農協出荷分の売上を月次で把握できるようになった!
➁品種別・サイズ別の平均単価や出荷数量などの細かい分析ができるようになった!
➂養液栽培と土耕栽培をしており品種で圃場を分けているため、
 品種別売上が見えるようになったおかげで圃場別売上がわかるようになった!(西本農園さま)
➃今後は、単価が高いが収穫が大変で労力のかかるMサイズ、単価は低いが収穫が楽なLサイズ。
 どちらが利益率が高いのかなど分析していきたい!(K.T Farmさま)

さいごに

今回は、多くの農家さんが出荷している【農協】の眠ったデータの見える化に関する支援内容について事例をご紹介しました!
販売施策のアクションを行っていく上で、まず初めの第1歩が事実ベースで数字を把握する体制作りです。農協データが眠った状態になっている方は、ぜひ「データの掘り起こし」にチャレンジしてみていただけますと幸いです!

明石 乃莉香
明石 乃莉香
株式会社クロスエイジ/新卒 カスタマーサクセス担当

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