産直ECのお悩み解決!受注売上データの集計作業の省力化
みなさん、こんにちは。スター農家クラウド開発責任者の松永です。
2023年1本目のブログも昨年に引き続き、売上データの活用についてです。
売上データ活用についての第6回目のテーマは「産直ECの受注売上データの集計作業の省力化」の事例をご紹介します。
今回このテーマを取り上げた背景は、データ化支援を行っている生産者から「産直ECの出荷したデータをスター農家クラウドにデータ連携してほしい」との要望があったからです。
データ利活用の観点で産直ECのデータ化の問題点とその解決策をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.産直ECのデータ集計作業における問題点
- 2.改善策
- 3.改善で出来るようになること
- 4.まとめ
産直ECのデータ集計作業における問題点
生産者の中には産直ECに既に出品されている方がいるかと思います。
今回、産直ECのデータ化支援を行っている生産者で問題点となっている事例を3つご紹介します。
①受注出荷データの集計が煩雑
4つの産直ECに出品しているので、受注出荷データの集計に時間がかかっている。
②データの二重入力が発生
各産直ECのシステム内で売上データは一元管理される。
会社全体の売上を把握したい場合に、産直ECのデータを販売管理に改めて入力しないといけない。
小口出荷数が多いので、データ転記作業が手間となっている。
③データ分析が煩雑
各産直EC単体でのデータ分析はできるが、出荷データの統合は上記②の理由により時間がかかる。
どこのサイトが1番売れているか感覚値でしか分からない。
産直ECの出品を増やすと、消費者とダイレクトにコンタクトしながら販売できたり、高単価で販売できるメリットはありますが、小口出荷のため煩雑なバックオフィス業務(データ管理・入力)をどう軽減していくかもポイントになってきます。
改善策
生産者から産直ECのデータ化の相談があった時、さてどのように問題解決しよう…と1週間ぐらい考えました。
その結果、産直ECのデータ化も以前のブログでご紹介した「G-mailを活用した道の駅・直売所のデータ自動化」と一緒のやり方で解決できると考えに至りました。
現在のやり方は以下の通りです。
1.各産直ECシステムの自動送付用メールアドレスをマスタ登録
2.各産直ECシステムの受注時と出荷確定メールの件名をパターン登録
3.1時間ごとにプログラムを回し、各産直ECからメールがきてないか調査させる
4.各産直ECからメールがきていたら、【メールアドレスと件名】をもとに受注メールなのか出荷確定メールなのかを判別
5.受注の場合は受注情報をためるスプレッドシートへデータ蓄積
6.出荷確定の場合は、出荷情報をためるスプレッドシートでデータ蓄積
7.月末になったら、月次処理でスプレッドシートからスター農家クラウドへデータ転送
改善で出来るようになること
現在は運用1か月目で、「集計作業の効率化と詳細なデータ分析ができるようになった」とご相談頂いた生産者からお言葉を頂いています。
まとめ
今回は「産直ECの受注売上データの集計作業の省力化」についてご紹介しました。
「産直ECに出荷するけど、データを活用した顧客分析・売上分析・データ分析までできてない、事務作業が面倒なんだよね」という声は良く聞きます。
今回の事例となる改善策を他の生産者にも横展開したいと思います。そうすれば、もっと産直ECのデータ集計さらにはデータ活用ももっと楽になると思います。
今後、本ブログを読んでいる生産者の方で「産直ECのデータ化をもっと楽にしたい、データ分析できる環境を作りたい」という方は、是非一度クロスエイジまでご相談ください!